畳のカビ取り業者/床上浸水でたたみの黒カビを除去または交換/張り替え/リフォームをするときに注意すること

和室の畳は、換気不足によるカビ、床下/床上浸水によるカビ、窓の結露のカビ、漆喰/珪藻土のカビまたは、へこむ/沈むなどプカプカするなど、様々な状態になっていることがあります。

今回は換気不足による湿気で発生した青カビを除去した事例と、管理会社による間違った判断について解説しています。

一般的な畳は「畳表」「畳縁」「畳床」を組み合わせて1枚の畳が作られます。

そして床板(下地版)に畳を敷き詰めて畳部屋が完成します。

台風やゲリラ豪雨で床上浸水が発生したときは、畳の表面、下地板、そして下地板の下側にあたる床下にカビが発生するので、専門業者による防カビ対策が必要です。

この防カビ対策をしない、または簡単に済ませてしまうと、カビを捕食するシロアリが発生して家が崩れやすくなってしまいます。

そのため業者が床下に入り込んでシロアリとカビの繁殖を抑える専門薬剤を散布します。

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浸水は急な出費が発生しますが、焦らずに火災保険会社へ相談をお願いします。賃貸の場合は管理会社に相談をしてください。オーナーが火災保険に加入している場合があります。

業者が来るまでの応急処置

浸水した場合、床下は専門業者に作業を依頼した方がいいですが、部屋はご自身で除菌できます。

まずはドラックストアなどで売られている「塩化ベンザルコニウム」を取扱説明書通りに薄めてお使いください。

しかし浸水が発生すると塩化ベンザルコニウムはすぐに売り切れとなります。

アルコール除菌剤の場合は濃度が70%以上ないと除菌できません。浸水のときは対象面に水が多いのですぐに薄くなってしまうことからコストがかかります。

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もしお近くのドラックストアに塩化ベンザルコニウムがない場合は当店の「きよらか日和」をお使いください。

本製品はカビと細菌に効果を発揮するので、水道水で200倍に薄めて部屋の掃除をお願いします。

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商品ページにはこの応急処置方法が記載されていませんのでご注意ください。あくまでも災害時の緊急対応です。

さて、ここから本題に入ります。

賃貸住宅(マンション/団地)の和室を収納部屋にしていて換気不足が発生し、畳に青カビ・黒カビが生えたときの画像です。とてもかび臭く人体に有害な悪臭が発生しています。

管理会社に相談をしたところ「換気不足によるカビなのでお客様負担で畳の交換をお願いします。」と言われたそうです。

雨漏りや浸水など自然災害は火災保険が適用されやすいですが、それ以外のカビ汚染は自己負担になることが多いです。

管理会社から紹介された畳屋や工務店に相談をすると、まずは交換を勧められ、交換費用として10万~15万円の費用がかかると言われたそうです。

お客様は今後もこの部屋を収納部屋として使用したい希望がありましたが、自己負担の大きな出費は避けたいので当店に相談がありました。

今回生えているカビの多くは青カビで、カビ特有のシミは作りませんが、とても強い繁殖力があります。このようなカビに大切なことはカビ取り洗浄の後に行う仕上げ防カビコーティングです。

カビは様々な場所から容易に侵入して、条件が揃った場所で発芽します。青カビが生えたということは青カビにとって適した空間なので、換気状況を改善するか、防カビコーティングで強制的にカビが生えないようにするしかありません。

カビ取り洗浄が完了したので次に防カビ剤を塗布しています。防カビ対策できれば今まで通り家具を置いても畳に発生しません。

青カビは新品な畳ほど元気に成長する

管理会社と紹介会社がお客様に伝えた「新品の畳に交換する」という案は間違いです。新品な畳ほど栄養を豊富に含んでいるので、色褪せた畳よりも爆発的に繁殖します。つまり、この部屋の条件で新品の畳に交換をしていたら衣類、家具などの収納物までカビ汚染になっていました。

カビが生えたら交換ではなく、生活環境とカビの性質まで考慮して解決策を出さないと、すぐに再発して二重に費用がかかってしまいます。

今回のお客様は今まで通り収納部屋として使いたいというご要望だったので、それに合わせた防カビ対策が必要なのです。

このカビが生えた条件を無視して、抗菌作用付きの畳や吸湿シートで施工をしてしまうと、今度は下地板に黒カビが発生して木材まで傷んでしまう事態に発展します。

すると10万~15万円では済みません。

この画像は旅館のお客様で、下地板に黒カビが発生した画像です。畳を替えて3ヶ月しないうちにかび臭が発生したため畳上げをしたときに黒カビを発見しました。

畳のカビをはじめ、雨漏り・浸水・漏水・多湿などの水によって発生したカビは種類によって条件が異なるので、洗浄・修理・リフォームをするときは最新の注意が必要です。

結果的に今回は下地板の全面防カビコーティングと、畳のカビ取り洗浄プラス防カビコーティングで費用は7万円でした。

当店は現地調査で必ずカビが発生した原因を突き止めます。そこで薬剤によるクリーニングだけで十分な場合、または修理や交換が必要な場合などをお客様にお伝えています。

店長

カビが生えてとても不安だと思いますが、純閃堂に依頼して良かった!と思えるように頑張りますのでよろしくお願いします!